2022/8/7:履き込んでみた最終結果を追記

前回の投稿で記事にしたLA SPORTIVA TX GUIDE、実際に3回ほど山で使ってみたのでインプレッションです。

登った山は、
①奥多摩 三頭山 ヌカザス尾根
②天狗山・男山 馬越峠から
③八ヶ岳赤岳 真教寺尾根から県界尾根
です。

かなりタイトなサイズ設定にしたので足が痛くならないか心配だったので、まずは三頭山でそこそこの距離と標高差を。次は岩稜帯がある程度ありそうな長野県の天狗山・男山。そして岩稜歩きとして赤岳の真教寺尾根・県界尾根です。

まず、LA SPORTIVA TX GUIDEをおさらいしておくと、メーカーのジャンルとしてはアプローチシューズ。クライミングの際に取り付きまで歩くことを想定している靴だと思うので、無積雪期の岩稜帯での安心感は私が最近履いた靴では断トツかなと思いました。裏返すと普通の登山靴よりかなりタイトな履き心地で、実際かなりフラットソールシューズ寄りに感じました。
私個人の身体的な特徴としては、甲高幅広でかつ足の指が進行方向に対して水平一直線の足形。この手の用途の靴は、つま先のフィット感が欲しくてどうしてもピッタリ系のサイズを選ぶので、靴紐は始めは出来るだけ緩く通しておいてキュキュッと締めるが、実は靴紐の長さは結ぶのにギリギリというのがいつもの事。

さて、実際に3回使ってみた際のインプレッション。

①奥多摩 三頭山 ヌカザス尾根 移動距離12.37km/累積標高1,148m
奥多摩らしい登山道。10kmを超えると(特に下りで)つま先が痛くなってくる。靴紐はフラットソールシューズの様に細かく調整できるので色々と試してみる。結果つま先をゆるゆるにして足首側穴二つをキツメに締めることで、下りでもつま先の窮屈さを低減することが出来て歩き通せた。ストレスはそれなりにあり。

②天狗山・男山 移動距離7.63km/累積標高776m
こちらは三頭山よりは岩の多い登山道が続く山。三頭山の靴紐の締め方で特に問題なく歩くことができた。岩との相性はとても良い。足が窮屈なのは否めないが、7kmくらいだと三頭山の時のようなストレスはそれほど感じずに済みました。

③八ヶ岳赤岳 真教寺尾根から県界尾根 移動距離16.22km/累積標高1,433m
この夏に向けて本格的に履きこなせるか最終チェック。結果としては辛かった!
県界尾根を降りて最後の車道歩きはつま先が痛くて修行状態。でもトレランシューズには絶対なくて雪の上を歩く事を想定したソールの堅いハイカットシューズにもない、フラットソールっぽい、スタンスに立つあるいはスメアリングが決まるような感覚は確かにあって、岩稜の安定感はさすがと思いました。当然ザレた所も安心して歩けました。


ここ数年、無積雪期はトレランシューズばかり履いていたので主にそれとの比較になりますが、岩との相性はトレランシューズではズルズルするところにスタッと立ち込める感覚はビブラムの心理的?な安心感もあってさすが。

県界尾根にて


残雪期や無積雪期用としてハイカットシューズはスポルティバのTRANGO TOWER GTXも使っていますが、無積雪期で単純に登山道の岩稜帯を歩くのであればライトでフラットソールシューズ寄りのLA SPORTIVA TX GUIDEの方が気軽に歩ける感じです。
ただ、トレランシューズに慣れた足としては、LA SPORTIVA TX GUIDEはローカットであるが故にソールとアッパーのバランス感がちょっと気になりました。まぁこれは履き慣れれば気にならなくなるレベルかな。。
それにしても”アプローチシューズ”を名乗る意味が良く判った気がします。低山ハイクでソールを減らすのはもったいないかも(笑)

とは言え、最近の登山の嗜好としては低山ハイクが多く、とは言えつま先が痛いのは辛いので、、、LA SPORTIVA TX GUIDEが無積雪期の登山靴のレギュラーメンバー入りできるかどうかは、もう少し履き込んでからになりそうです。

2022/8/7追記
そろそろだいぶ履き込んだので、最終インプレッション。結論としては、準レギュラー入りという感じです。売ってしまうほど足に合わない訳ではないし、逆に特定の場面ではとても安心できる靴だなと思っています。ただ、やはりタイトな履き心地で、特に私にとってはつま先部が細いので長い距離を歩くとつま先、特に小指部分が痛くて耐えられなくなってくるので(10km前半を越えると辛いかなぁ)、ベースで履ける靴が他にも必要という結論でした。


最後まで読んで頂きありがとうございます!