■はじめに■


今回は阿蘇山の烏帽子岳と杵島岳に日帰りで登りました。草千里の駐車場を起終点とした八の字の周回コースなので、どちらか一つの山だけを登っても十分に楽しめると思います。草千里駐車場は、有料の駐車場で阿蘇火山博物館などの施設や食事処・お土産物屋さんなどもある観光スポットですね。
どちらも阿蘇の景観を満喫できて比較的容易に登れる山かなと思います。

今回歩いたルートは以下の通りです。(下の地図の下部にヤマレコの記録へのリンク「山行記録のページへ」があるので、詳しいデータなどはそちらもご覧ください。)

■個人的な感想■

今回は烏帽子岳周回→杵島岳周回の順番で登りました。

1.烏帽子岳

【草千里駐車場→古坊中・草千里分岐】
草千里駐車場から道路を横断して草千里ヶ浜に入ります。草千里ヶ浜は有名な観光地なので言うまでもないかと思いますが、気持ちの良い草原地で、観光用の馬の放牧地にもなっているのでしょうか。という事で馬の落し物が至るところにあるので足元に気を付けて歩きます。
草千里ヶ浜の火口縁を時計回りで1/3週ほどすると烏帽子岳への登山道が別れて、ここから登りが始まります。
立木が多いですが、登るに従って広がる草千里ヶ浜の展望が最高です。登山道はきちんと整備されていました。古坊中・草千里分岐の手前では既に中岳火口などの展望も開けて阿蘇の全景を見て取れます。

【古坊中・草千里分岐→烏帽子岳山頂】
古坊中・草千里分岐で傾斜が一旦落ちて尾根道になります。山頂までは草千里ヶ浜と中岳・高岳などの阿蘇の展望に事欠きません。山頂手前で少し傾斜が増しますが、展望はそのままに山頂に到着です。山頂はそれほど広くはない印象です。

【烏帽子岳山頂→地獄垂玉分岐】

山頂から草千里ヶ浜の西側の火口縁へ下ります。眼下に広がる草千里ヶ浜とこの後登る杵島岳などの展望が素晴らしい。登山道は整備されていますが、登ってきた道に比べると急坂で崩壊気味の個所が少しだけあったかなと思います。下り終わって平坦な道を少し歩くと地獄垂玉分岐に到着です。

【地獄垂玉分岐→草千里駐車場】
地獄垂玉分岐では、草千里ヶ浜方面へ誘導する看板がありますが、火口縁沿いの登山道を進むこともできます。詳しくは下記参照下さい。今回は草千里ヶ浜に下らずに火口縁を湯の谷ルート分岐まで歩きました。

<垂玉ルート分岐~湯の谷ルート分岐間の登山道>
現在の正規の登山道であるが車道に繋がっているため、安全への配慮から草千里方向の道に誘導する掲示あるとのこと、現時点で通行は規制しておらず歩くことは問題ないとのこと、正規ルートの変更については現在検討中とのことです。 車道を通行・横断する場合は車に気を付けましょう。
~以上、熊本県 阿蘇山遭対協に確認 2023/05現在~

湯の谷ルート分岐は車道の真横なので、ここまで来たら後は車に気を付けて駐車場まで戻ります。

2.杵島岳

【草千里駐車場→杵島岳山頂】

草千里駐車場の東端が杵島岳の登山口になっています。ちなみに、杵島岳は観光に訪れた方も登るみたいで、山頂まで舗装路になっています。が、この登りは結構ヘビーなので心して登ってください。詳しくは省きますが、是非動画で雰囲気を感じて頂ければと思います!
登山としてはここからが先が本番です。杵島岳はざっくりと山頂火口と東側火口があって、今回は山頂火口を半周して、その先は東側火口をぐるっと周回します。

【杵島岳山頂→火口分岐】
ここから先も熊本県管理の登山道のようで、登山規制情報で登山道は定義されていますが、指道標や登山道は整備されていません(ここで言う”登山道が整備されていない”とは、階段や手すりなど歩きやすくするための整備等のこと。登山道としての踏み跡はあります。)

まずは草原の山頂火口を時計回りに進みます。一旦下って登り切った所に「奥杵島岳」の看板がありました。ここから東側火口との分岐までは、天空の散歩道とでも言うのでしょうか、気持ち良い道が続きます。のんびりと景色と火口の景観を楽しみながら歩くと、東側火口の分岐です。指道標は無いので地図で確認します

【火口分岐→草千里駐車場】
火口縁を歩いている時から、左手に存在感を示す往生岳を正面あるいは左手に、右手には杵島岳の東側火口が広がる素晴らしい景観の中、少々急な道をしばらく下ると鞍部に出ます。鞍部から先の火口縁は多少のアップダウンはありますが、景観を楽しみながらのんびり歩ける気持ち良い道でした。
東側火口の縁を6時の方向まで回りきると舗装された遊歩道と合流します。が、遊歩道かと侮ってはいけません。阿蘇の景観が素晴らしく、またここから見る烏帽子岳の精悍な姿もカッコよく、飽きずに駐車場まで歩くことができました。

■動画■

詳しい様子はぜひ動画をご覧ください。下のサムネイルをクリックするとYouTubeの画面が開きます。

最後まで読んで頂きありがとうございます!