改定:2022年10月30日 起草:2022年10月15日
■はじめに■
山に登る際に気になる天気ですが、最近は登山に特化した天気予報サイトが充実していますね。逆に予報サイトが沢山あって、どれを使ったら良いのか迷うくらい。すべての予報サイトを比べることは私にはとてもできませんが、私が普段使っている予報サイトと運用を書いてみようと思います。
こんなサイトもあるよとか、こんな使い方もあるよなんて情報があれば皆さんの情報も是非教えて下さい!

まず前提として、私の場合は自分で天気図を書いたり読んだりすることはまずありません。基本的に天気予報サイトの情報を活用させてもらっています。(そもそも天気図なんて満足に読めませんし、プロの予報の方が信用できる(笑))

登山の計画は、関連情報へのアクセスや天気の確認を含めて利便性の面から全てPCです。登りたい山の計画を事前にPCで登山SNS(ヤマレコ)で立てておき、天気を調べて天気が良さそなエリアへGOとなります。よって天気の確認においては「この週末、この山の天気は良いかな?」というより「この週末、どの地域の天気が良いかな?」というアプローチです。
以上を踏まえて、現在使っている主な天気予報サイトと運用を書いてみます。
■天気予報サイト■
1.気象庁
この日に山に行きたい、あるいは次はいつ山に行こうかなと思った時点で、天気の全体像をイメージするために気象庁のホームページで天気図や週間予報を確認。天気の確認はまずはここから。各予報サイトでも同じような情報は確認できると思いますが、見慣れてしまっているのでどうしてもまずは気象庁のホームページを見てしまいます。
2.山の天気予報(ヤマテン) PC・スマホ

今日・明日の直近の天気予報はヤマテン。予報精度は良い気はするのですが、詳しすぎるせいか外れたと感じることもしばし。
予報自体は”直近の高精度の山の天気”にフォーカスしている印象で、全体的に玄人向けというか、ある程度気象の情報に慣れし親しんだ人向けの予報のイメージ。
「お勧めの山域」として直近二日間より先の予報も配信はされますがテキストベースで、これまた慣れた方向けのイメージ。でも、本来の天気予報の姿である気はしますが。
最近は従来からの人間の判断に基づく予報(スペシャル予報)に加えて機械的なロジックに基づく予報も始まって対象山域がぐっと広がったのを見ていると、やっぱりそのうち他のサイトと同じような方向に進んで行きそうな気もしますが、私としては職人気質のスペシャル予報は今後も期待です。
3.天気.jp登山天気(日本気象協会)有料版 スマホのみ

直近の天気も参考にしますが、主な用途はヤマテンが網羅できていない週間予報(7日間)。
そんな先の山岳天気の精度は期待しないようにはしていますが、自分では天気を読めないので拠り所として使わせてもらっています。
惜しい所はスマホのアプリ版しかないこと。前述の通り登山計画でPCを使う私としては、週間予報だけスマホを見るというワークフローがこの上なく手間なのです。特に近くが見難くなってきた昨今、その時だけ眼鏡をずらすというアクションが。。。(笑)
しかし天気.jpのアプリの優れた点が一つあって、これはどのアプリも似たような機能があるのですが「マイ山」を登録しておくことでその山の天気にすぐにアクセスできます。
そして、この「マイ山」の”一覧”でこの先一週間の天気がサムネイル表示されて、個別に”マイ山”を開かなくても一覧の状態で天気の確認ができるので”いつ、どの山(山域)の天気が良いか”がとても確認しやすい。
私にとって、このUI(User Interface:画面の作りや使い勝手)は他の予報サイトにはないとても優れた機能。これがあるのでなかなか離れられないアプリ。
なお、無料版は下界の天気予報なので登山用途では見ません。
4.お天気ナビゲータ(日本気象株式会社) 有料版 PC・スマホ

私の使っている機能の範囲では天気.jpとほぼ同じ使い方。ただこちらは予報精度は別として10日先の天気まで教えてくれます。
UIは天気.jpと比べると全体的にこれから洗練されていくのかなという感じですが、PCでも使えることが私にとってはとても大きなメリット。
ただし、個人的には山の天気だけで良いのですが、その他の便利機能がありすぎてUIが煩雑で欲しい情報にアクセスするのがめんどくさい、、、ここはマイナス点。(ちなみに天気.jpは登山に特化してはいますが、必要な情報へのアクセスの手間は大して変わらないかも(笑))
現在は試用版(=有料版相当の機能)を使っていますが、予報精度は北海道で試しに使ってみたところでは結構使える印象でした。ほどなく天気.jpからの乗り換えることになるかもしれません。
2022年10月30日追記:天気.jpは解約してお天気ナビゲータに正式に乗り換えました。決め手はやはり天気.jpの有料版がPC対応していないこと。
■まとめ■
予報精度について、絶対これと言うのは正直判りません。ヤマテン、天気.jp、お天気ナビのどれも当たるときもあればハズレるときもある。
今回北海道で10日間ほど3つの予報サイトを使ってみた感想としては、週間予報としては天気.jp、お天気ナビとも直感的には大差なしかなと。
でもたまに片方だけ「おや?」という予報を出している時もあったかと思います。
直近の天気という意味では、ヤマテンは当たるときはビシッと当たって、詳しいが故かもしれませんが「あれ、そんなはずではぁ~」という時があるのも否めません。
結局はそのサイト毎に予報には特徴があるかと思うので、その辺を踏まえて最後は自分で判断。。。ということなりそうですね。それにはある程度使い込んでみるしかないかなという印象です。
実際の山行にあたっては、山行の前はこれらのサイトで改めて天気をチェックします。それでも現地に入ってから天気が変わることも避けられないので、その場合はサブプランに変更=他のエリアへ移動か登山自体を延期。
これまでの経験から私の場合、あまり天気が良くないけどせっかくだから登っちゃおうと言って登った山は結局後からまた登りに行っている場合が多いので、山に登るのは天気が良いとき、思わしくない天気の時は積極的には突っ込まないのが最近の傾向です。
何泊もするルートや百名山ハンターの方などはそうも言っていられない山登りをされているかと思いますが、ゆるゆるです。。
今回の記事は以上となります。